スキンケア
2025.11.13
vol.53

秋から冬にかけての乾燥シーズンは、肌にとって試練の季節。気温や湿度の低下に加え、暖房による空気の乾燥や血行不良が重なり、肌の水分保持力は一気に低下します。その結果、表面は皮脂でうるおって見えても、内側はカラカラに乾いている「インナードライ肌」になりがちに。自覚しづらい隠れ乾燥だからこそ、放っておくと小ジワやハリの低下、くすみなどの年齢に応じた肌変化が加速する原因にも。そこで、今回は、秋冬をすこやかに過ごすためのインナードライ肌の原因と対策をご紹介します。

まずは、インナードライ肌とはどういった肌状態なのか、詳しく見ていきましょう。
インナードライ肌とは、肌表面は皮脂でベタついているのに、内側は乾燥している肌状態のこと。見た目にはオイリー肌に見えるため、気づきにくいのが特徴です。本来、肌は「角層の水分」と「皮脂膜」のバランスでうるおいを保っています。しかし、紫外線やエアコン、強すぎる洗顔などで水分が奪われると、肌は乾燥から守ろうとして皮脂を過剰に分泌。その結果、「乾燥しているのにベタつく」アンバランスな肌状態=インナードライ肌になってしまうのです。放っておくと、毛穴詰まりやニキビ、くすみ、小ジワなどの肌トラブルにつながりやすいため、早めのケアが大切です。
インナードライ肌は一見オイリー肌と勘違いしやすく、気づかないうちに悪化してしまうこともあります。
以下のような症状が思い当たる方は、すでにインナードライ肌に陥っている可能性があります。
一見似ているようでも、そのメカニズムやケア方法は大きく異なります。乾燥肌や脂性肌と混同されやすいので、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
■乾燥肌
角層の水分量や皮脂量がともに不足している状態。肌全体がカサつきやすく、つっぱり感が続きます。バリア機能も低下しているため、刺激に弱く、敏感になりやすいのが特徴です。
■脂性肌(オイリー肌)
皮脂分泌が過剰で、肌表面が常にテカりやすいタイプ。毛穴の詰まりやニキビなどのトラブルが起こりやすい反面、水分量は比較的保たれているため、乾燥によるつっぱり感は少ないです。
■乾燥肌
肌表面はベタついて見えるのに、内側は乾燥している状態。乾燥を補おうと皮脂が過剰に分泌されるため、テカリとつっぱりが同時に起こります。乾燥肌とも脂性肌とも異なる「隠れ乾燥タイプ」といえます。
つまり、インナードライ肌は乾燥肌と脂性肌の両方の特徴を併せ持つのがポイント。誤ったケアをすると症状を悪化させやすいため、見極めと対策が重要です。

インナードライ肌は、季節を問わず私たちを悩ませる肌トラブルの1つですが、気温や湿度が下がって空気が乾燥する秋冬は、肌のバリア機能が乱れやすいため、この状態が悪化しやすくなります。
まず秋は、夏の紫外線や冷房によるダメージに加え、気温・湿度の低下でうるおい不足に陥り、肌の内側が乾燥しやすくなります。肌表面はテカリやすいため、乾燥に気づきにくいのが特徴です。
さらに冬になると、空気や暖房による乾燥、外気と室内の温度差、血行不良などが重なり、肌の保水力がさらに低下。栄養や水分が行き届きにくくなることでバリア機能が弱まり、乾燥が一層深刻化します。その結果、肌は防御反応として皮脂を過剰に分泌し、「乾燥しているのにベタつく」インナードライが進行してしまうのです。
冬の本格的な乾燥シーズンを迎える前に、秋のうちからインナードライ肌を改善し、すこやかな肌を保つことが重要です。

インナードライ肌は、水分不足と皮脂の過剰分泌が同時に起こっている状態です。では、なぜこのような肌環境になってしまうのでしょうか。主な原因は以下の通りです。。
■洗顔やクレンジングのしすぎ
皮脂を取りすぎると、肌は乾燥から守ろうと余分に皮脂を分泌します。その結果、うるおいは不足しているのに表面はテカる状態に。
■保湿不足や間違ったスキンケア
肌表面がベタつくからと保湿ケアを怠ると、肌内部のうるおいが不足し、乾燥がどんどん進行してしまいます。秋冬は特に保湿力の高いスキンケアに切り替えるようにしましょう。
■紫外線やエアコンなどの外的刺激
紫外線は角層の水分を奪い、乾燥を加速させます。暖房による室内の空気の乾燥も、肌内部の水分を逃がす原因に。
■生活習慣の乱れやストレス
睡眠不足や偏った食生活、ストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、肌のターンオーバーや皮脂分泌のバランスを崩します。結果的に、内側は乾燥しやすくなり、皮脂の分泌過多を招きます。
■加齢による皮脂・水分量の変化
年齢とともに肌の水分保持力や皮脂分泌量は低下します。そのため、水分が不足しやすく、バランスをとろうとして皮脂が目立つ「インナードライ肌」に傾きやすくなります。

インナードライ肌は、乾燥と過剰な皮脂分泌が同時に起きているため、単に水分や油分を与えるだけでは不十分。バリア機能の低下やターンオーバーの乱れを整える「保湿ケア」と、過剰な皮脂分泌を抑制する「皮脂コントロール」、両方からのアプローチが欠かせません。
皮脂分泌量の多い夏の間は、洗浄力の高い洗顔料で過度な洗顔をしがちですが、そのままでは肌のバリア機能を損ない、インナードライ肌を悪化させる原因に。秋冬は保湿力のあるマイルドな洗顔料に切り替え、洗顔は朝晩の1日2回までに抑えましょう。アミノ酸系洗浄成分配合の敏感肌でも使える洗顔料がおすすめです。
また、摩擦を防ぐよう、たっぷりの泡で肌を包み込むようにし、40℃以下のぬるま湯でやさしく行うことも大切です。熱すぎるお湯は必要な皮脂まで奪い、乾燥と皮脂の過剰分泌を招きます。正しいクレンジングや洗顔を意識して、肌のうるおいを守りながら汚れを落とすよう心掛けましょう。
ワンプッシュでふわふわの泡が出てくる泡洗顔料。100%アミノ酸系のやさしい洗浄成分で、肌のうるおいは守りながら不要な汚れだけをすっきりオフ。まるで美容液で洗うような感覚で、洗い上がりはしっとりなめらか。その後のスキンケアの浸透※を高める導入効果まで備えた、理想的な朝の洗顔アイテムです。
※角層まで
肌をいたわるシンプル処方で、水分不足の角層をうるおいで満たし、敏感な肌もやさしくなめらかな肌に導く保湿化粧水。肌あれが気になる時や、お子様の全身ケアまで幅広く使えます。
バリア機能の低下やターンオーバーの乱れを整えつつ、保水力を高める成分を取り入れて、うるおいを与えるだけでなく、自ら水分を保持できる肌を育てることが大切です。そのためにも、アミノ酸など角層の水分環境を支える保湿成分を含んだ化粧水や美容液などを積極的に取り入れましょう。うるおうのにベタつかない、オイルフリーのものや刺激の少ない低刺激タイプを選ぶと肌負担が軽減されます。
洗顔後はできるだけ早くスキンケアをして肌の内側*に水分を補い、さらに、乾燥を感じる日には化粧水や容液などを持ち歩き、日中もこまめに保湿をすると良いでしょう。
*角層まで
■おすすめは角層バリアを整えるCACの美容液
乾燥を防ぐには、「うるおいを与えるケア」と「うるおいを守るケア」を両立させることが大切です。角層が乱れたままでは、いくら美容成分を与えても水分が逃げてしまいます。まずは角層バリアを整え、肌内部*にうるおいを巡らせ、そのうえで美容液を重ねることで、乾燥や外的刺激から肌をしっかり守ることができます。CACの美容液は、角層バリアを整えるタイプと、外的刺激から保護するタイプの2種類。肌状態に合わせて選べるのも魅力です。
*角層まで
化粧水でせっかく与えたうるおいを守るには、仕上げの保護ケアが重要です。CAC デイリーケア美容液は、糖類の保護膜で角層をカバーし、外的刺激から肌を守ります。塗布直後はしっとり感がありながら、なじむとサラッとした膜感に変わる新感覚の使用感。ノンオイルで軽やかに保湿しつつ、肌にうるおいのバリアをまとわせることで、乾燥ダメージを受けにくいしなやかな肌へと整えます。
インナードライの根本原因となる角層の乱れにアプローチするのが、CAC ジェル美容液。ラフィノースやエリスリトール、アルギニンなど、アミノ酸と糖をバランスよく配合し、角層バリアを集中的にケアします。しっとり感がありながらもベタつかず、なめらかなテクスチャーで肌を心地よく包み込みます。毎日のケアに取り入れることで、乾燥やゆらぎに負けない、すこやかなうるおい肌へ導きます。
皮脂を必要以上に取りすぎないことが鉄則です。テカリが気になるからと、あぶらとり紙やティッシュでゴシゴシ拭くのは逆効果。必要な場合は軽く押し当てるように使用し、摩擦を与えないことが大切です。皮脂を過剰に取り除くと乾燥が進み、それを補おうとさらに皮脂分泌が活発になる悪循環に陥ってしまいます。
また、表面の皮脂を拭き取るだけでは不十分で、過剰な分泌を抑える根本的なケアが必要です。皮脂コントロール成分の入ったスキンケアを活用しましょう。皮脂分泌のバランスが整えば、バリア機能を壊す酸化皮脂も発生しにくくなります。「取りすぎない+整える」アプローチが、インナードライ肌から脱却する近道です。
紫外線は夏だけでなく秋冬も一年中降り注いでいます。浴び続けると肌がダメージを受け、バリア機能が乱れることで肌内部の水分保持力が低下し、インナードライを悪化させてしまいます。特にUV-Aはガラスを通して室内にも届き、肌の弾力やハリを奪う原因に。
秋冬も毎日のUVケアを習慣にし、日焼け止めは「低刺激」「保湿成分配合」のものを選ぶのがおすすめです。
1. ゴシゴシ洗顔や洗浄力の強いクレンジング
「皮脂が多いから」と強い洗浄料やオイルクレンジングでしっかり落とそうとすると、必要なうるおいまで奪ってしまいます。肌は乾燥を防ごうとさらに皮脂を分泌し、インナードライを悪化させる原因に。
2. 過度な皮脂オフ(あぶらとり紙・ティッシュでこすりすぎ)
テカリが気になるからと頻繁に皮脂を拭き取るのも逆効果。必要以上に皮脂を取りすぎると乾燥が進み、皮脂分泌がますます活発になります。使う場合は軽く押さえる程度に。
3. 保湿不足、または油分だけに頼ったケア
化粧水をさっとつけただけで済ませたり、逆にクリームだけでフタをしてしまうのもNG。水分と油分のバランスが取れていないと、角層はすぐに乾燥してしまいます。
4. アルコールや刺激の強い化粧品の使用
収れん化粧水やアルコール配合のスキンケアは、一時的にさっぱりしても乾燥を招きやすいもの。バリア機能が弱まっているインナードライ肌には負担になりやすいので注意が必要です。
5. 不規則な生活習慣
睡眠不足や偏った食生活、過度なストレスはターンオーバーを乱し、肌の保水力を低下させます。どんなにスキンケアを工夫しても、生活習慣の乱れがあると改善は難しくなります。
インナードライ肌は「乾燥」と「皮脂過剰」の悪循環に陥りやすいのが特徴です。やってはいけないケアを避け、肌に負担をかけない習慣を意識することが、根本改善の第一歩です。

インナードライ肌の改善には、スキンケアだけでなく 生活習慣や環境の見直しも欠かせません。毎日の小さな積み重ねが、肌のうるおい力を高めてくれます。
■食事
肌のバリア機能を守るためには、良質なタンパク質(魚・肉・卵・乳製品)をしっかり摂ることが基本。さらに、セラミド生成を助ける ビタミンA・B群も意識しましょう。
ビタミンA … 緑黄色野菜(かぼちゃ・ほうれん草)、レバー、うなぎ など
ビタミンB群 … 卵、大豆、乳製品 など
また、体を内側から温める根菜類(ごぼう・にんじん・しょうが など)も血行促進に役立ちます。
■睡眠
肌のターンオーバーは睡眠中に最も活発になります。質の良い睡眠をとることが回復力アップのカギ。寝る前のスマホ使用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。
■生活習慣
ストレスや不規則な生活は、肌のバリア機能を低下させる大きな要因に。規則正しい生活リズムとストレス管理を意識しましょう。適度な運動や深呼吸で自律神経を整えることも効果的です。
■冷え対策
冷えは血行を妨げ、肌に必要な栄養が届きにくくなります。温かい飲み物や温浴で体を温め、血流を良くして肌代謝をサポートしましょう。ただし長風呂はかえって乾燥を招くため、ぬるめのお湯に浸かるのが理想です。
■室内の環境
暖房を使うと空気が急激に乾燥し、肌の水分も奪われやすくなります。湿度40%以下では乾燥が加速するため、加湿器で50~60%を目安にキープして。加湿器がない場合は、濡れタオルをかけるだけでも効果があります。
外側からのスキンケアに加え、内側からの栄養補給や生活習慣の改善を組み合わせることで、インナードライを根本から防ぐことができます。
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冬のインナードライ肌は、乾燥と皮脂のアンバランスが重なり、悪循環を招きやすいのが特徴です。だからこそ、「うるおいを与えて守る」スキンケアに加え、生活習慣や環境の見直しまでトータルで取り組むことが大切。
正しい知識と日々の積み重ねで、冬の厳しい乾燥にも揺らがない、すこやかな肌を育てていきましょう。