インナーケア
2025.05.08
vol.41
最近、何かと話題の「腸活」。腸内環境を整えることで、美肌効果やダイエット効果、免疫力向上など、美容と健康に良い影響を与えることがわかっています。花粉や紫外線、ストレスなどで、心身ともにゆらぎがちな春だからこそ、体の内側からアプローチする「腸活」を上手に取り入れて、ヘルシー美人を目指しましょう。
腸活とは、バランスのよい食生活や適度な運動などによって腸内環境を整えること。腸は脳に次いで多くの神経細胞を持ち、他の器官と連携するなど様々な役割を担っているため、「第二の脳」とも呼ばれています。また、脳と腸は互いに影響し合う「脳腸相関」という関係にあり、体全体の健康に密接に関係していることがわかっています。腸内環境が整うと、消化吸収が良くなり、肌の調子が良くなったり、免疫力が向上したり、さらに便秘解消やダイエット効果も期待できます。
腸内には約1000種類、100兆個もの細菌が棲んでいると言われ、これらの腸内細菌が集まった様子がまるでお花畑([英] flora)のように見えることから“腸内フローラ”と呼ばれています。また、腸内細菌は、体に良い働きをする「善玉菌」、悪い働きをする「悪玉菌」、多い方に味方する「日和見菌」の大きく3種類に分けることができます。
これら3種の菌の理想バランスは「善玉菌 2:悪玉菌 1:日和見菌7」と言われ、腸内細菌のバランスが健康に影響を及ぼすことが知られています。善玉菌を優勢にしつつ、このバランスを保つことが、腸内環境を整えることにつながります。
3つの腸内細菌
・善玉菌
代表的なのはビフィズス菌や乳酸菌。消化吸収を助け、腸の運動を促すことによってお腹の調子を整えたり、病気に対する抵抗力を高めたりするなど、体に有用な働きをします。
・悪玉菌
腸内で有害物質を作り、体に悪い影響を及ぼします。悪玉菌が増えると腸内環境を悪化させ、下痢や腹痛の原因にも。主な悪玉菌はブドウ球菌やウェルシュ菌、大腸菌(有毒株)。
・日和見菌
善玉菌・悪玉菌どちらにも属さず、身体の状態によって優勢な方に加担して働く性質がある菌。腸内細菌の中で一番多く、主な日和見菌は連鎖球菌や大腸菌(無毒株)など。
腸内環境と肌の調子には密接な関係があります。健康な腸内は多種多様な細菌が共存しながらも、善玉菌が優勢な状態にあります。しかし、食生活の乱れなどが原因で悪玉菌の方が優位になってしまうと腸内環境が悪化し、便秘や肌あれといったトラブルが発生しやすくなります。
便秘が続くと肌があれるのは、腸内に便が長時間滞留されることで悪玉菌が増殖し、有害物質を生成するためと言われています。体内に溜まった毒素は血流にのって全身を巡り、肌にも到達して悪影響を及ぼします。その結果、吹き出物やニキビ、肌あれ、さらにくすみといった肌トラブルを引き起こすとされています。
つまり、腸内環境の悪化は、美肌の大敵! 腸の不調=肌の不調にならないためにも、「腸活」で腸内環境を整えることが重要です。
腸活を行うことで得られる効果は多岐にわたり、健康面・美容面で様々なメリットがあります。美肌効果をはじめ、その具体的な効果を説明していきます。
・肌トラブルの改善
腸内環境が乱れ便秘になると、毒素が身体から排出されず、肌あれを引き起こします。また、悪玉菌が作る有害物質は、肌に悪影響を及ぼします。腸内環境が整うことで、肌トラブルを抑える効果が期待できます。
・便秘解消
理想的な腸内フローラは、善玉菌が優勢な状態です。腸内の善玉菌が増えると、腸の働きが活発になり、スムーズな排便につながります。また、腸活で腸の自律神経の働きを高めることも、便通の改善につながります。
・免疫力アップ
免疫細胞のおよそ70%が腸内に集まっており、ウイルスなどの外敵から体を守っています。腸内細菌のバランスが良くなることで、免疫細胞が活性化。花粉症などアレルギーの予防や、風邪などの感染症にかかりにくくなります。
・ダイエット効果
腸内環境が整うと、腸からの栄養吸収が良くなって余分な脂肪をため込みにくくなり、代謝が上がり、ダイエットに良い効果が期待できます。さらに、便秘を改善することで、ポッコリおなかの解消にもつながります。
・ストレスの軽減
腸には自律神経がたくさんあり、自律神経を整えるための重要な場所といわれています。腸内環境が整うと、腸の自律神経も働きやすくなり、心身ともにリラックスした状態に。ストレスが軽減され、心の健康に良い影響を与えます。
腸活は、食生活の見直しが最も効果的。バランスの良い食生活をすることはもちろん、腸にいい食べ物を積極的に取り入れることで、善玉菌を増やすことが大切です。そのためには、発酵食品など善玉菌を含む食品と、食物繊維・オリゴ糖など善玉菌のエサになる食品を摂りましょう。一方、肉などたんぱく質や脂質の多い食事やアルコールは、腸内の悪玉菌を増やす原因となります。毎日の食事を意識することが腸活の第一歩です。
また、体内の水分量が少ないと便が硬くなり、便秘が起こりやすくなります。便秘は肌あれの原因となるため、水分を積極的に摂ることを意識して。1日に1.5~2リットルの水を目安に摂取しましょう。
腸活におすすめの食材
・発酵食品
発酵食品は腸内の善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境の改善に効果的です。善玉菌には乳酸菌・ビフィズス菌・酪酸菌・麹菌・酢酸菌などがあり、ヨーグルト、チーズ、キムチ、納豆、味噌などが代表的な発酵食品です。
・食物繊維
善玉菌のエサになる「水溶性食物繊維」と、水分を吸収して便のかさを増したり、腸のぜんどう運動を刺激して便通を良くする「不溶性食物繊維」があり、バランス良く摂ることが大切です。水溶性食物繊維は野菜や果物、穀類、海藻類、不溶性食物繊維は根菜やきのこ類、イモ類に多く含まれています。
・オリゴ糖
オリゴ糖も善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える助けをします。オリゴ糖を含む食品には大豆、玉ねぎ、バナナ、アスパラガスなどがあり、豆類やネギなどに多く含まれます。
サプリで腸活をサポート!
忙しい日々を送る現代女性にとって、毎日の食事で必要な栄養素をバランス良く摂るのは難しいもの。そこで、不足しがちな栄養素を手軽に摂れるサプリメントを活用するのもおすすめです。サプリメントは栄養補助食品や健康補助食品などとも呼ばれ、健康増進や体調維持、美容などの目的にあわせてさまざまな種類があります。腸活のサポート役として、上手に取り入れましょう。
一日一美。「腸活ドリンク」で体の内側からきれいを目指す!
2025年5月12日新発売!
CACかいちょう ビューティープラス
1箱(60g×10 本) 4,536円(税込)
腸内環境に働きかけるガラクトオリゴ糖、肌のターンオーバーを促進し美肌作用のあるビタミンC、B2に加え、むくみケアで注目の成分コーンシルクエキスを配合。内側からきれいをサポートして、キメが整ったなめらかでうつくしい肌へと導きます。
腸が変われば、心も体もすこやかにうつくしく! 腸活は、私たちにとって様々な恩恵をもたらしてくれます。食事や生活習慣を見直すことで腸内環境を整え、内側からうつくしく輝く健康な肌と体を手に入れましょう。