ヘアケア
2024.11.14
vol.29

風が冷たく空気が乾燥する季節は、肌だけでなく頭皮も乾燥しがちに。秋冬になるとフケが目立つようになる、という方もいるのではないでしょうか?
フケやかゆみに悩む方のために、今回は頭皮の乾燥対策を紹介していきます。
フケにも種類があることをご存じでしょうか?
フケには大きくわけて2つあり、頭皮乾燥による乾燥タイプと皮脂や汗による脂性タイプに分けられます。
多くの人が想像する白くぱさっとしているフケがこの乾燥タイプになります。
空気の乾燥や洗髪などで皮脂を取りすぎることが主な原因で、乾燥により頭皮のバリア機能が低下することで角層がはがれやすくなります。秋冬に起こりやすいのが特徴です。
脂性タイプのフケは、湿っているベタっとしたフケ、そして乾燥タイプと比較して大きいフケが出ます。
脂性タイプの主な原因は、頭皮が清潔ではないこと、シャンプーのすすぎ残し、汗・皮脂の過剰分泌です。乾燥タイプとは異なり、夏の気温・湿度の高い時期に起こりやすいのが特徴です。
秋冬は気温も低く、湿度も低いことから、肌だけでなく頭皮も乾燥しやすい季節です。
こうした気候の変化も頭皮の乾燥の原因となりますが、それ以外にもいくつかの原因があります。それぞれ、原因と対策を見ていきましょう。
気温によっても湿度は低下しますが、寒い季節は部屋の中の乾燥にも注意が必要です。寒くなると暖房をつける方も多いと思いますが、エアコンやヒーターなどの暖房は部屋の乾燥を加速させます。
暖房をつけている時の乾燥対策には、加湿器がおすすめです。湿度の目安としては40%~60%です。加湿器がない場合は、濡らしたタオルを室内に干すなども効果的です。
適切な湿度を保つことで、頭皮の乾燥対策だけでなく、感染症予防にもなります。
※参考サイト(外部サイト)
健康・快適住居環境の指針 - 東京都福祉保健局
乱れた食生活により栄養バランスが崩れてしまうと、頭皮や髪に必要な栄養素も不足してしまいます。
そこに睡眠不足などが加わると頭皮の血流が悪くなり、さらに栄養が届きにくくなります。頭皮には細かな血管が多く、血行不良や栄養が不足することで、頭皮の乾燥やフケだけでなく薄毛を引き起こす恐れもあります。
主な対策は以下の2つです。
・必要な栄養をバランスよく摂ること、タンパク質やビタミン、亜鉛などがおすすめ
・1日7時間程度の睡眠時間を確保する
この2つを意識しながら、正しい生活習慣を心掛けましょう。
シャンプーをするとき、熱いお湯で洗っていませんか?適切な温度は36℃~38℃です。
42℃以上の熱すぎるお湯では、頭皮に必要な皮脂まで流してしまい、35℃以下のお湯では汚れが十分に落ちません。あたたかいと感じる温度でシャンプーしましょう。
そしてシャンプーの洗浄力も大切です。すっきり・さっぱりしたいと洗浄力の高いシャンプーを使用していませんか?
シャンプーに使用される洗浄成分には、様々な種類があります。一般的に洗浄力の高い成分は、よごれを落とし、すっきりとした洗い上がりになりますが、肌質によっては刺激を感じ、頭皮の乾燥の原因になります。
頭皮の乾燥を防ぐポイントはアミノ酸系シャンプーです。アミノ酸系のシャンプーはおだやかに汚れを落としながら、頭皮の皮脂を落としすぎない洗浄料です。肌にやさしく、よごれを落とすことで、頭皮の乾燥を防ぐことができます。アミノ酸系シャンプーは乾燥を防ぐだけでなく、肌が弱い方でもご使用いただける、低刺激なシャンプーです。
36℃~38℃の適切なお湯、アミノ酸系シャンプーで頭皮を洗うことが秋冬の頭皮の乾燥対策となります。
・おすすめのアミノ酸系シャンプー
CAC エヴィデンスヘア&ボディシャンプー
500ml 3,300円 税込
100%アミノ酸系の洗浄成分を使用。
角層内のうるおいは奪わず、角層表面の汚れをおだやかに落とします。
シャンプー後、髪を自然乾燥していませんか?濡れたまま髪をそのままにしていると、頭皮の乾燥を起こす原因になります。濡れた状態なのに乾燥?と思う方もいるかと思いますが、髪が濡れたまま放置していると頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります。
また、髪が濡れていると頭皮のターンオーバーが正常に行われません。シャンプーの後は、できるだけ早くドライヤーで髪を乾かしましょう。
ドライヤーを使用する時のポイントは、まずタオルドライで水気を拭きとること。そして、髪から10~15cmほど離し、まんべんなく風を当てることです。一点に集中して当ててしまうと、その部分だけ温度が高くなり、髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。ある程度乾いたら弱温風や冷風を使用し整えていきます。
①シャンプー前に髪の毛をブラッシング
シャンプー前のブラッシングで、頭皮や髪の毛についたホコリや汚れを浮かせます。そうすることで洗浄作用が発揮されやすく、髪の毛も絡まりにくくなります。
ポイント
スタイリング剤を使用している場合は、粗目のコームを使用すると絡まりにくく梳かしやすいです。
②頭皮と髪をしっかり濡らす
お湯で頭皮と髪をしっかり濡らします。ここで、ブラッシングで浮きでたホコリや汚れも落としながら、次に使用するシャンプーが泡立ちやすいように、頭皮と髪に水分を含ませます。
ポイント
髪に指をとおしながらシャワーで流すことで、髪の根元、頭皮まで洗い流すことができます。
③キメ細かい泡をたっぷり作る
シャンプーをそのままベタっと髪にのせるのではなく、泡を作りましょう。CAC エヴィデンスヘア&ボディシャンプーをご使用の場合は、泡立てネットを使用することでキメの細かい弾力のある泡が作れます。
ポイント
泡立ててシャンプーすることで、髪の傷みを軽減することができます。
また、キメの細かい泡が密集している髪の根元まで届きやすくなります。
④頭皮と髪の毛をしっかり洗う
頭皮を中心に泡をのせていき、頭皮と髪を包み込むように洗います。指の腹を使って頭皮をマッサージするような感覚で洗いましょう。洗っている間に泡が消えるのは汚れがあるサイン、泡を足しながら洗い上げましょう。
ポイント
耳のうら~襟足は洗い残しが出やすい箇所です。毎日意識して洗いましょう。
⑤入念にすすぐ
時間をかけてしっかりすすぎます。ここで洗い残し、すすぎ残しが出ないように念入りにすすぎましょう。シャワーを上からかけるだけではく、シャワーヘッドを頭皮に当てながら、指の腹で頭皮を触ってなでるように流していきましょう。
ポイント
洗うよりも時間をかけて入念にすすぎましょう。シャンプーが残っていると、かゆみやフケの原因になります。
⑥洗った後は、素早く丁寧に乾かす
濡れた状態の髪の毛はキューティクルがはがれやすく、髪が傷みやすい状態のため、早く乾かすことでダメージを軽減。タオルで頭皮と髪を押さえて水気をとってから、ドライヤーで頭皮から先に素早く乾かしましょう。
・洗い流さないヘアケアアイテム
CAC ヘアジェル
2g×60包 3,520円 税込
髪と頭皮を乾燥から守るジェルタイプの整髪料。
濡れた髪になじませることでドライヤーの熱から髪や頭皮を守るジェルとしてもご使用いただけます。
シャンプーの回数は多すぎても少なすぎてもよくありません。長期間頭皮を洗わない場合は、皮脂が溜まり、べたつきが起こるだけでなく、雑菌が繁殖する恐れがあります。
逆に、1日に何回もシャンプーしていると、皮脂が落ちすぎてしまい乾燥の原因になるため、基本的に1日1回がおすすめです。

髪の毛の内部には本来水分を保つ働きがあり、髪内部の水分量のバランスを保っています。
しかし、乾燥することで保湿成分が流れ出てしまうと、乾燥はおろかキューティクルが剥がれてしまい、髪の毛の傷みに繋がります。髪内部の水分量を保つよう、定期的にヘアパックを使用して保湿ケアすることが大切です。
CAC ヘアパック
5g×30包 5,940円 税込
きしみや枝毛などのない、すこやかな髪へ
頭皮の乾燥対策は、フケやかゆみを防ぐだけでなく、髪をすこやかにすることにつながります。秋冬の乾燥している時期に、正しいシャンプーと適切なケアを行うことで、乾燥を防ぐことができます。
頭皮や髪は日常の積み重ねでダメージを受けやすいため、毎日のお手入れの中に頭皮にも乾燥対策を取り入れて、すこやかな美髪を目指しましょう!