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vol. 2

その肌荒れ、本当の原因は? 肌荒れの原因と改善方法(前編)

スキンケア

2017.07.06

ひとくちに肌荒れといっても、吹き出物、シミ、シワ、乾燥、ベタつき、ごわつき、かゆみなど、症状はさまざま。自分の肌はどうして荒れてしまっているのか、その原因をご存知ですか? 原因が分からないまま、やみくもにケアをしても、効果を感じにくいばかりか悪化する可能性もあります。自分の肌状態を知り、適したケアができるよう、さまざまな肌荒れの原因と改善方法をご紹介します。

ホルモンバランスの乱れによる肌荒れ(原因・改善方法)

イライラしたり、足がむくんだり、生理前の体はいつもよりナーバスになりがちです。肌も、きまってニキビができたり、化粧ノリが悪くなったりする人も少なくないのでは? そうした肌荒れの原因は、ホルモンバランスの乱れにあります。女性特有のホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つがあり、生理周期とともにその分泌が変化して、体や肌の状態に影響しています。

生理が終わる頃から排卵前にかけて分泌が活発になるのがエストロゲン。卵巣内で妊娠の準備を進め、着床しやすいように子宮内膜を厚くする働きがあります。また、自律神経を活発にし、体調を整え、気持ちが安定。血行が良くなり、真皮のコラーゲンを増加させ、肌にうるおいやハリが出てきます。さらに骨にカルシウムを蓄える働きもあります。

その後、生理前になると、プロゲステロンの分泌が活発になります。妊娠に備えて体温を上昇させ、血管を拡張させて骨盤内に血液をためていきます。その一方で全身の血行が悪くなり、血糖値も低下しがち。精神的には抑うつ状態が出やすくなることもあります。体に栄養や水分を蓄えて妊娠に備えようとするため、むくんだり、太ったりするのもこの時期。肌のバリア機能*も低下気味で敏感になりがちなため、過剰なケアや新しい化粧品を使うことは避けて。ふわりとした泡で優しく包む洗顔で皮脂をきちんと落とし、ふだんより低刺激なシンプルケアを行うのがいいでしょう。

*バリア機能:肌表面にある0.02mmの角質層がうるおいを蓄え、皮脂膜とともに体を乾燥や外的刺激から守る、肌にもともと備わっている機能のこと。

生活習慣による肌荒れ(原因・改善方法)

不規則な生活、暴飲暴食、喫煙などが続くと、体に不調が表れるだけでなく、肌も荒れがちになりませんか?
たとえば、喫煙が肌によくないことはみなさんもご存知かもしれません。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、体じゅうに栄養を運ぶことを妨害し、肌の血色も悪くなります。さらに、タバコの副流煙には多種の有害物質が含まれています。有害物質が体内に入り込むと活性酸素が発生し、肌の細胞膜の脂質が酸化。すると、栄養を取り入れる力や老廃物を排泄する力が衰え、シミが増えるなどの老化にもつながるといわれています。

また、睡眠不足は肌の大敵。起きている時間が長いと、脳などに血液が集中し、肌に栄養を運ぶことが後回しになります。寝ている間にこそ、体の各所に栄養が行き渡るのです。肌は、体のほかの器官と同じように、小さな細胞の集まり。生活習慣が乱れ、細胞の一つひとつに必要な栄養分が行き渡らなくなると、肌も元気を失ってしまうというわけです。

私たちの体の中では、夜寝ている間に細胞分裂が活発に起こり、肌や内臓の修復も行われています。眠り始めの3時間はとくに細胞分裂が盛んで、トータルで6時間ほどかけて体や肌が修復されるといわれています。つまり、最低でも毎日6時間の睡眠が必要。睡眠時間が6時間を下回ると、肌荒れのリスクが高まります。可能であれば遅くとも24時までには横になり、就寝時間を毎日一定にするのが望ましいです。休日の“寝溜め”はほとんど意味がありませんから、平日も休日もコンスタントに睡眠時間を確保して、美肌をキープしましょう。

アレルギーによる肌荒れ(原因・改善方法)

花粉、ダニ、ハウスダスト、食べ物など、特定のアレルギー原因物質に対して、排除しようと起こるのがアレルギー反応です。鼻水やくしゃみ、ノドのいがいが、内臓の不調など、アレルギー反応の表れ方は人によって異なりますが、それが肌に出ると赤みやかゆみ、乾燥などの肌荒れ症状となります。

また、アレルギーの原因が直接肌に触れることによって起こる肌荒れもあります。アクセサリーなどの金属や衣服の繊維、動物、植物、化粧品、洗剤などがおもな原因で、湿疹や腫れ、かゆみが出て広がっていくのが特徴です。

アレルギー反応を起こしやすい人は、自己判断のケアをするよりもまず、皮膚科を受診し、アレルギー原因物質を特定する検査を受け、対策のアドバイスをもらうのがいいでしょう。

アレルギーが起こりやすい人の場合、肌が乾燥して表面が荒れていると、より刺激を受けやすい状態に。ふだんから肌のバリア機能を高めるスキンケアを行って、できるだけアレルギー反応を抑えられるような健康な肌状態をつくっておきましょう。

紫外線・乾燥による肌荒れ(原因・改善方法)

肌荒れの原因で忘れてならないのは、紫外線の刺激や乾燥です。紫外線を浴びた肌は、シミのもととなるメラニンの生成が活発になるほか、肌のバリア機能が低下。水分保持力が弱まって乾燥肌になり、肌のハリ・弾力が低下してしまいます。

また、夏には冷房の影響も。室温の低下に比例して湿度も低くなるため、肌がみずからを乾燥から守ろうと皮脂が多めに分泌されるようになります。そのべたつきを解消しようと、タオルやティッシュで顔をごしごしぬぐったり、強くこするような洗顔を繰り返すと、肌表面がダメージを受けてぼろぼろに。肌のバリア機能が低下して水分保持力も低下します。また、冷房で体が冷えると自律神経が乱れ、体調不良や血行不良に。肌の温度も下がり、ハリや弾力、水分保持力が低下し、ターンオーバーが鈍り、乾燥につながります。

夏の高い気温や湿度のせいで肌表面はベタついているのに、肌の内部が乾燥している「インナードライ」という状態になりやすいのも夏の肌の特徴。この場合、あぶらとり紙や強い洗顔で肌表面の皮脂を取り除いても、肌は水分蒸散を防ごうとさらに皮脂を分泌してしまうため、表面のべたつきの根本的な解決にはなりません。

こうした肌荒れに必要なのは、角質層を修復し、肌本来のバリア機能を取り戻すこと。肌を刺激する成分の少ない洗顔料を選び、たっぷりの泡でやさしく包み込むようにしてきちんと汚れを落とすことがポイントです。そして、洗顔後すぐに、肌の栄養源に限りなく近い糖類やアミノ酸が配合された化粧水や美容液、パックなどを使うこともおすすめ。とくに肌荒れが気になる部分には、日中もこまめに塗り直したり、重ねづけしたりして、角質層が整って自然に潤うようになるまでしっかり守ってあげましょう。ターンオーバーを正常なサイクルに戻し、水分保持力、皮脂分泌力を担う健康な角層を取り戻すことで、肌荒れは落ち着いていくはずです。